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2024.12.22

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平田エッセイvol.4:知られざる!広告制作見積もりの闇

こんにちは。平田です。
第4話です。

第3話は補助金の話でして、2025年も色々な補助金が出る、という話がありますので、
ここもしっかりチェックしていき、お伝えしていけたらと思っています。

今日は、先月お客様(50代後半男性)よりご質問された、「この見積もりってどう思う?(他社の印刷会社さんの見積もりを見せてもらいながら)」について回答しつつ、自分の考えをまとめていけたらと思います。

あくまで広告制作は相場はありますが、定価というものは存在しないものです。

そのため、結構どうやって出しても、高い安いの判断って難しいんですよね。
でも、広告の制作物の見積もりってまあまあ怪しいもんじゃないですか。
というか、ちょっとブラックボックスっていうか、
目に見えない分、見積もりが出てきても、なにこの項目、なにこの金額?みたいなことってありますよね。

それに自分では同じ依頼を、広告会社や印刷会社、デザイン会社などのいくつかの業者さんに依頼しても、それぞれで結構金額が違う、みたいなことも多々あると思います。
この辺について、自分なりの回答をしていけたらと思っています。

結論ですが、
色んな会社の「根拠」の元、その金額になっているので、
自分の考えにあった会社を見つけるのが良い!
まずは色んなところに見積もりとってみたら良い!
ということになると思います。


まずそもそものところとして、広告費に対する僕の持論ですが、
広告の制作費や、運用費、例えばイベント等に関しても、全て求めるものに対しての「投資」です。
販管費の「販売促進費」に該当する部分です。あくまで支出。
それに対応するのが売上だったり粗利だったりするわけですね。

例えば、
もっと集客したいからキャンペーンやプロモーションをしよう、その投資をして、売上向上に努めよう、であったり、
既存のお客様を囲い込みたいから、日頃の感謝を伝えるキャンペーンをしよう、であったり。
もっと客単価を高く取りたいから、ブランディング等に力を入れよう、であったりが、
広告会社や、デザイン会社に依頼する時かなと思っています。

それであれば、
僕たちの広告会社に対しての報酬や成果は、あくまでその成果に対しての利益の一部が報酬であるべき
というものが一番の考えです。本来であればうちの会社も全ての案件をそうしたい、というのが本音です。

ただ、ここで問題があって、
例えば、お客様のある商品がリニューアルしたので、そのプロモーションを広告会社が行ったとして、その商品の売上が昨年よりも倍増した、とします。
では、その倍増に関わる広告の成果はどの程度の比率になるでしょうか。
また、それを金額計算するといくら分になるでしょうか。

もしかしたら100%広告会社のおかげかもしれません。
逆にもしかしたら商品のリニューアルしたことが全てかもしれません。
まあ、例えばそれが商品力50:広告50の割合を奇跡的に弾き出せたとして、
その50にあたる報酬はいくらと換算できるでしょうか。

という会話になってきます。

となると、商品の利益率は?いつからいつまでを算定基準にする?昨年との対比として昨年の状況は?など、
色々決め込まないと前提とする条件が設定できない、ということになってきてしまいます。

これでは仕事が進みません。

なので、僕たちの考え方は、泣く泣く
「一旦今回はお金はいただくけど、内容が悪かったら次からのご依頼は無いと思ってやってみるね」
ということをベースにしています。
先ほどの「その成果に対しての報酬」を「僕たちに対しての投資」としてみてね、という理屈になっています。
その結果が、「お客様の投資の対象としてやることに対しての支出を一旦してね→お金をいただく」ということになります。

そうです、このような理由から当社は、いただき系男女が所属する、いただき系会社として7年間やってきました。
おぢの皆様今年もどうもありがとう♡


正直ここが言いたかっただけですが、ここからやっと本題です。
このような理由から、僕たちは自分たちが生活するためにも、一旦お金を頂かないといけない、ということになりました。

そこで、一旦今回はお金は頂くけど、
という部分のお金の算出方法ですが、ここが同業他社さん含め、算出方法が様々です。

例えば、いっちばん難しいのが、クリエイティブ。いわゆるデザイン費です。
デザインを価値として、「これくらいの価値がこのクリエイティブにはあるんだ!」と算出するところもあれば、
このくらいの大きさ、内容ならこの金額という形で、金額表があるところもあります。
もしかしたら予算はいくらですかー?と確認し、その額でやる、というところもあると思います。
一番ブレまくる部分ですが、どれも間違った算出ではありません。定価がないものですから。
その会社がこれ、といったらこれなんでしょう。

当社の場合は、工数×作業単価 で全て算出しています。
どの対応や、どの作業に関しても、全て「人」が行うものがメインです。
となると、いくらくらいの時給の人が何時間動く想定か?というもので全て表されるべき!
という、文系の私が、ここは結構理系の考え方なのです。

A4フライヤーを作る、として、
チラシ片面デザインを、デザイン経験1年目の子が対応するのか、売れっ子のデザイナーが作るのか?によっては、
もちろん時給が変わってきますし、人によって作業時間も異なります。
金額が違って当然です。

流れとしては、
お客様のご要望をお聞きする
ーーーーーーーー
対応できるチームの検討
そのチームのそれぞれの個人時給と想定される時間を算出
 ←これが見積もり額
お客様への見積もりの作成と体制の説明

の流れで予算の提示をしています。
なので、当社の場合はそもそも予算と体制はセットで検討をしているので、共に提示をします。

コストを安くしたいのか、満足のいくクリエイティブが必要なのか、によって各パートの担当者を決めつつ、
お客様にあった担当者を設定するということですね。

これでOKを頂けたら、制作スタート!になります。


当社はこのような形で算出していますが、どの会社さんも、それこそ個人の方も、
自分なりの根拠を持って、予算決定をしているものかと思いますので、
お客様の考えにあった、納得できる広告会社さんとお付き合いをされるのが良いかなと思います。

僕としては、あくまで広告宣伝費は投資ですので、費用対効果は一番大事!使わなくて問題なければ、それに越したことはないと思っています。やっぱり一番大事なのは、成果の最大化ですから。


おぢの皆様、
寒さが厳しい季節になってきましたが、よりよいビジネスライフを2025年もお迎えください。