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2025.09.28
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平田エッセイvol.13:攻守交代!さあ、僕たちで岐阜のまちづくりを始めよう。

みなさま、お疲れ様です。
平田エッセイ13話目、
おかげさまで1周年を超え、2年目の1話となりました。
今回のテーマは『まちづくり』です。
まちづくりっていう言葉って、ちょこちょこ聞きますよね!
例えば、公園を作ったり、有志でお祭りを企画して実行したり、
後は地域コミュニティを作ることもまちづくりって言ってみたり。
まちづくり、という言葉って結構その話す人によって捉え方が違うんですよね。
・行政のまちづくり
┗ 公共性・インフラ整備。道路、公園、交通、防災、福祉など。
・民間のまちづくり
┗ 地域経済や賑わいづくり。商店街の活性化、観光、イベントなど。
・住民のまちづくり
┗ 暮らしやすさや居心地。子育て、清掃、交流の場づくりなど。
という形で、それぞれのまちづくりがあるように思います。
ここで僕が1つ思うことが!
まちづくりって、民間と住民が主体として行い、それを行政が下支えをする。
それこそインフラとか、ルールとか。
この立て付けが一番綺麗だと思うのです。
なんか、今は行政の方が、本来であれば民間が行うべきまちづくりまでを包括して主導しているような気がするのです。
(多分そうでもしないと色々とまずい状況なのでしょう!)
その方がもちろんありがたいのですが、もしこの先減税が進めば税収が減り、
行政が『お金を拠出する』余裕はますます少なくなるはずなんです。
その時を今から見据え、まずは私たち民間が考えていかないといけません。
僕の結論はシンプルです。
そろそろ攻守交代。
僕たち民間事業者こそが、まちづくりの主体者になろう。
僕が思うのはですね。
民間事業者の「お客さんに来てもらいたい、売上を上げたい!」
という、いわゆる「儲けるぞ!」という気持ちがまちづくりの土台で基本だと思うんですよね。
例えば商店街。
“商店の街”と書くように、盛り上げる主役は、やっぱりそこにある商店自身だと思うのです。
お客さんをお店に呼び込むためにできることって、いっぱいあると思うんです。
例えば店先でお客さんを呼び込んだり、何か付帯の特典をつけたり、
お店のある場所から催事的に出向いて関係性を作り、お客さんを改めてお店に呼んできたり。
色々な営業手法があると思うんですよね。
これらをやることによって、それぞれのお店にお客さんが来て、その場所が活気が溢れて、
それがまちづくりの起点になると思うのです。
なんか、今は、『その場所の行政が行う取り組みに、民間が乗っかる』、
『行政の取り組みが失敗に終われば批評する』という形になってしまっているんじゃないか、と思っているのです。
あくまで主体は僕たち民間のはずです。
だって、自分たちが儲けるためにやるものなのですから。
『まちづくり』を名目に、行政予算を取りにいくコンサルを自称する方や事業者もいます。
僕たちの業界、ちょこちょこいらっしゃいますよね。
民間がやるべきまちづくり事業を行政が主導し、それを受託している民間の方々。
この構造は、見直す時期に来ていると思います。
これはどうしても一過性になりがちで、結果的にその時は良くても平場は結局困ります。
民間の意識を変えなくては、一生、行政予算を集客みたいなものにコンスタントに使い続けないといけないことになります。
ソフト系まちづくり事業で一番利益を享受するのは、そのエリアにいる一定の民間です。
一定の民間の利益のために税金を投入し、コンサルにお金を払い、誰もリスクを取らない事業を行う──
これは『地域に良いことをしているように見える、税金の偏りのすごい再分配』です。
なので、ここは是非ビジネスの対象を変え、民間事業者のための助言をし、
音頭をとる役割にシフトしてもらえると、より本質的なまちづくりに近づくと思うんです。
民間事業者のファシリテーション的な役割を持ち、『継続してみんなで儲けるやり方』を重点として、
まちづくりを主導する立場をとってもらえると良いかなと思います。
ビジネスなのだから、基本は自己責任でいいのです。
失敗しても、借金を背負っても、会社が潰れても、それは選んだ道の責任です。
そのうえで『どうやって生き残るか』を必死に考え、行動することこそが企業活動であり、
その結果がまちづくりだと思います。
行政主体のまちづくりは、人が来なくても潰れません。
でも民間はそうはいかない。失敗すれば『終わり』ます。
だからこそ必死に考え、挑戦する。その姿こそが地域を育てると思うのです。
「どうしたら人が来てくれるか」
「どうすればお金を落としてくれるか」
「もう一度来てくれるか」
この問いに日々向き合うのは、私たち民間事業者だけの役割です。
そして時には「自分の会社だけじゃなく、エリア全体で取り組んだ方がもっと利益が大きくなるんじゃない?」と連帯する。
その連帯のエリアが広くなったり深くなったりすると、結果としてより良い流れですよね。
民間事業者の利益を目的として。
僕も、そんな目的の仕事に携わりたいです。
また、まちづくりは特定の業種やエリア、コミュニティだけがしても良いものでは無いと思うのです。
個々の会社の利益が上がり、税金を最大限納め、それが従業員の賃上げにつながり、
消費が広がり、行政サービスも充実する。
そんな循環がまちづくりの理想です。
結果、僕たちがどんなビジネスをしていようが、
毎日の経済活動の一日一日こそが、まちづくりなんですよね。
大げさな行政イベントや単日で終わる事業が『まちづくり』ではありません。
また『まちづくり名目』で、行政から指示を受けた”ソフト系まちづくり事業”をすることだけが、まちづくりでもありません。
街のための大事な一端を担っているという自覚を持ち、僕たちが毎日働き、税金を納め、消費をする。
それこそが僕が考えるまちづくりです。
特に仕事しかしていない日でも、
「まちづくりに貢献したなあ」と思いながら胸を張って生きていけば良いのです。
失敗したら、それこそ行政サービスを気持ちよく受ければ良いのです。
というわけでそろそろ攻守交代し、僕たち民間が主体となって経済活動をすることで、
この岐阜のまちを盛り上げていきたいな、と。
僕も自分でできることを頑張るので、是非みなさんも思い思いの、岐阜のためのまちづくりを!
それではまた次回!