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2025.11.29
BLOG
平田エッセイvol.15:SDGsという巨大な建前と、したたかな中小企業の生存戦略

皆様、お疲れ様です。
エッセイ第15話となりました。
最近クマ、流行ってますね。
この岐阜新聞さんのサイト、ご存知ですか?
クマと不審者の情報が一目でわかるマップです。
僕も妻から教えてもらったのですが、これは非常に便利。
どこでクマが目撃されたか、が一目でわかるマップになっています。
※本当は有料のようです、岐阜新聞さん太っ腹!
さて、私が住んでいる岐阜市を見てみたのですが、不審者の目撃情報だけで、
クマはまだ目撃されていないようでした。(安心)

茶色アイコンがクマ、青が不審者を表しているのですが……。
不審者の数が異常で、まるで岐阜市の不審者がクマの侵入を防いでくれているような地図になっており、
『不審者』、『クマ』、『インフルエンザ』の三つ巴の戦いの中、
私たち市民は何事もなく過ごせたらいいな〜と思う、今日この頃です。
さて、確かにクマは存在することは事実ですし、
万が一の遭遇のため対策しておくに越したことはありません。
でもクマですが、ほとんどの方は実際見たことありませんよね?
私が思う、
「見たことないしあんまりちゃんと分かんないけど、なんかやっておいた方がいいんじゃない?」
というものランキングの中で堂々の第1位は、SDGsです。
今日の話題はSDGsについて、僕が思っていることを書こうと思います。
結論からいうとSDGsって、
後5年は確定でイケる超いいマーケテイング手法なんですよ。
この流れが早い今の時代、
“5年も使用できることが確定しているそんなマーケティング手法”、他にありませんからね。
というお話です。
まずSDGsですが、前提として。
2015年、ニューヨークで開かれた『国連持続可能な開発サミット』 において、193の全加盟国が満場一致で採択されたものです。
このとき採択された文書が『持続可能な開発のための2030アジェンダ』、
その中のコア部分が SDGs(Sustainable Development Goals) です。
これは何かというと、
「2030年までにこういう課題、解決したいよね〜」
「そりゃそうだよね〜!」
という各国のお偉いさん方がお話し合いをされ、
「一旦17個にわけとこっかー!」
といって、17個のカテゴリ分けがされているものです。
見たことありますよね、あのマークと17個のアイコン。
僕は昔からずっと、
「社会人で一番信用できない人は、スーツのジャケットの右上にSDGsバッチをつけている人」
と言ってきたのですが、最近あまり見なくなりましたね。
そもそもSDGsというもの自体、僕は結構否定的なのです。
理由はいくつかあります。
『SDGsは「努力した感」のアピールだけで達成したことにされてしまう』
SDGsは理念目標であり、数値目標・罰則・義務がほぼありません。
そのため企業は、自社の本業が環境破壊に近い、実際の負荷を減らす取り組みは不十分でも、
一部の取り組みだけを強調して“SDGsに貢献”と言えてしまうのです。
『SDGsの17ゴールが広すぎて、ほぼ何でも該当してしまう』
SDGsのゴールは非常に広範で、抽象的です。
▶︎ 材料消費 → Goal12
▶︎ 労働環境 → Goal8
▶︎ 環境配慮 → Goal13
▶︎ 技術開発 → Goal9
どんな企業でも、自社の活動をどれかのゴールに紐づけることが可能です。
逆に企業が自分に都合の良いゴールだけ使い、都合の悪い部分は隠せてしまいます。
『本業のマイナス影響を打ち消すほどのプラスになっていないのに、SDGsを名乗れる』
例えば、プラスチック企業の場合、
・大量生産=大量廃棄=環境負荷
・マイクロプラスチック問題を招く
・リサイクルには多くのCO₂を使う
にもかかわらず、「リサイクルしています=SDGs達成」と打ち出せます。
つまり、影響全体のバランスを評価する仕組みがSDGsにはないのです。
このように、そもそも「どうなの!?」と思われるものが前提にあります。
で、これ2015年から始まって、今2025年じゃないですか。
10年くらいこのロゴとか見ていると、やっぱり全員飽きてくるんですよ。
名鉄岐阜駅前のマックにいる女子高生も、
「あれ?もうSDGsなんてもう意味なくなくなーい?」
「建て付けおかしくなーい!?」
と口を揃えてみんな言っています。
ただ、投資の考え方と一緒で、悲観の中で買え、忘れられてきた頃がチャンスなのです。
2030年までに後5年残っているのです。
流石にズボラな私が始めたものではありませんから、
「ちょっと飽きてきたから明日からSDGsやめるね〜!?」と国連が言うはずがありません。
むしろここから30年にかけて頑張るはずです。
と、いうことはどういうことか?
あと5年は、国も推奨しないといけないし、
それを追って県も推奨しないといけないし、市町村も推奨しないといけないのです。
そこに向けて予算がついているのです。
皆様ご存知の通りSDGsは『隙だらけの目標』なのですが、それはもちろん行政も承知のはず。
わかっていてやっているのです。
ただ、県や市の推奨窓口は“SDGs推奨企業数”という、ここは明確に数の目標を持っており、
その数の増加を目指し日々頑張られています。
おそらくそれも2030年までは続くんじゃないか?という私の大予想です。
私たちローカル商売の基本は、『和をもって尊しとなす』だと思うので、ここに逆らっては絶対にいけません。
「全く道がない場所に物流倉庫を作ろう」とはならないのと同様、
行政様、国の方針に逆らってはダメなのです。
岐阜県では、SDGs推奨パートナーに登録されると、付帯のメリットもたくさんついてきます。
金融機関の融資関係にもメリットがあります。
これは国の認定資格等と同様、使えるのに使用しない手はありません。
特に岐阜県では、ゴールドパートナーなるものを取ると、知事と一緒に写真が撮れるんですよ。
こんなこと普通に生きていたらありえません。
その写真だけでPRチャンス!
また冒頭にも書きましたが、SDGsは学生時代から擦り続けられていますので、求人広報と非常に相性が良いはずです。
ただ、見る側も見すぎて賢くなっていますので、
・SDGsのマークだけ使用している
・実際の取り組みがなされていない
みたいなものは逆効果になると思いますから……
ここは“自分たちで出来るSDGs”を策定し、
“それに向けて全社で取り組む姿勢全体”をマーケとして利用すれば良いかなと思っています。
その姿勢が心に響く広報となり、対外見た目や求人活動に寄与してくると思っています。
ここまでの話で、
「SDGs、どちらにせよ絶対やらないといけないじゃん!」という気持ちになられたと思います。
僕としては、こちらは大企業よりも中小企業、
または僕たちのような、「これから頑張ろう!」という小企業が主に取り組むべきと思っています。
次の課題としては、で、結局
・うちが取り組めるSDGsはどんなものがあるの?難しくない?
・SDGs取り組んだ後、県や市、金融機関にどうやってそれを知って貰えばいいの?
・それをどうやって企業PRに繋げていったらいいの?
ということが疑問になられると思います。
そんな方向けに!
11月28日(金)に自社1Fのつくるスペースで、こちらに対してのセミナーを行なったのですが、
不審者・クママップを公開して頂いた岐阜新聞さんのお心意気を感じ、
こちらのスライドを無料公開させて頂きますので、ちょっとでも始めるきっかけになれば幸いです。
是非『自社なりのSDGs』を始めてみてください。
めっちゃ簡単なことしか書いてないのですが、何かスライドだけではわからない部分があれば個別で連絡ください。












































1文で書くと、
「自社なりのSDGs始めて、県のお墨付きもらってちゃんと告知しようぜ」です。
『告知』はどれだけやるか、によってコストがかかりますが、
『お墨付き』までは無料ですから、是非。
そして、せっかく始めたSDGsをコストをかけてPRしたいなという方がいらっしゃれば、
それはもうもちろん心意気で、弊社までご相談くださいね!
そういう心意気の連鎖が一番SDGsですからね!
ちょっと最後の一文は自分でも何言っているか意味わかりませんでしたが、それでは!
