NEWS .お知らせ
2026.07.26
BLOG
平田エッセイvol.23:起業のススメ – Mission・Vision・Valueって、本当に必要? –

みなさま、お疲れ様です。
もう8月になりますね。
当社は第8期の決算も無事終わりまして、第9期に入っています。
みなさま、今期もどうぞどうぞ宜しくお願い致します。
今、どう考えても人が足りていないので、求人してる真っ最中なのですが、求人って本当に難しいですね。
広告会社なので、求人とかは余裕だよ、得意だよ、と言いたいところですが、素直に難しいです。
やっぱり人の動かし方とか動機付けって十人十色だと思うので、
求人パッケージプランとか、この媒体なら大丈夫!とかそういうもんじゃないですね。
確かに考えてみればそりゃそうですよね。
色々自社でも血を流しながら試してみつつ、
皆さんからのそのような求人ご相談には、真摯かつ効果的な方法がご提案できるよう、一旦自社で知見を蓄えておきますね。
さて、そんなこんなで第9期は25人~27人くらいの体制で進めていくつもりなのですが、
人数が増えてきたこともあり、今ちょうどタイトルにもある、
ミッション・ビジョン・バリュー(=企業の存在意義(使命)、目指す未来像、そして社員の行動指針を言語化したもの)や、
会社のルールや考え方の明文化をしています。
元々僕が優秀な野武士でして、中々小隊を率いるような経験をしてこなかったこともあり、
そのせいで結構、社内野武士化が進行し、全員がキングダムの山賊のようになってきた気がするので、
そろそろちゃんと考えを統一していこう、と思った次第です。
それらを作っていくために、「なぜ創業したか? 創業しようと思ったか?」という最初の部分から、
ここまでの8年間の経緯を振り返り、遡りながら、「こんな会社を創りたい」を定めていく作業をしています。
そのため、今回から2話にわたり、私・平田が創業した経緯や背景についてお伝えしようと思っています。
やや長くなるので、『独立まで』と『独立後』で2回に分けます。
なので久しぶりに<起業のススメ>シリーズを復活させ、これを見た方にとって、
「将来的に起業してみよう!」とか「いつか独立したいな!?」という1つのきっかけになれば幸いです。
それ以外の皆様は、
「あ、こいつWebサイトとか求人サイトではまあまあかっこいいこと言ってるけど、これが真実なんや」
という、明日にでも忘れる雑知識としてご覧ください。
▼ ▼ ▼
さて。
元々、僕は岐阜県のカテゴリでいえば広告サービス業の会社で、新卒から7年間営業として働いていました。
その会社は名前は伏せますが、岐阜ではまあまあ大きい方で、歴史もある会社です。
何より私は、大学で麻雀をしすぎて1年留年し、5年目の12月、
卒業まで残り3ヶ月という、無職瀬戸際のタイミングで就職活動を始めました。
そのため、前職には非常に恩があり、今でも定期的に出入りさせて頂いております。
そこでは主に広告や制作物の企画営業を担当しており、最初の数年間は行政だったり、
民間企業だったりを担当していたのですが、2年目の終わりくらいから僕は商業施設の担当になりました。
まあ、わかっている方も多いと思うのですが、基本広告とか広告制作なんてもんは普通に忙しいんですよ。
むしろ暇っていうのはダサいんですよ、仕事がないってことですから。
さらに無形商材で、1つあたりの納期も短いので、
納品・提案・完了・提案と、超短スパンで案件をこなしながら提案をしていくという無限列車スタイルなんですね。
それに商業施設って年中無休じゃないですか、基本。
そうなると皆さんも見たことがあると思いますが、館内のシーズンビジュアル、VP、
セール装飾とかセールのPOPの切り替え、催事の内装装飾、館内サインの切り替え、
そういうのは基本、閉店後の夜から次の日の朝までの作業なんですよ。
となると、12月25日夜はクリスマス装飾の撤去だし、12月31日夜は新年装飾じゃないですか。
そういう夜の作業とかって、職人さんやアルバイトの学生の子たちと仲良くやっていくわけなのですが、
夜中の誰もいない館内を歩き回りながら、設置していく様子は文化祭前夜感があって、正直、それが結構楽しいんですよね。
あと、自分が企画してそれが採用されて、前日夜間の設置に立ち会うのって、結構嬉しかったりする瞬間でもあります。
それに子供向けのワークショップのイベントとかは大体土日なので、皆がお休みしている日が大体仕事なんですね。GWとか。
それで平日の朝からは普通に制作物のデザイン手配とか企画書作成とか、見積作成とかそういう事がある訳ですね。
毎日何かしらの校了・入稿に追われる日々でした。
基本、営業が全ての窓口になるので、お客さんから外注先、制作等とのやり取りが続きます。
1つ助かったのは僕に部下がいなかったので、そういう人的管理的なものは必要なく、普通に個人プレイヤーでした。
確か最後の年は覚えているのですが、売上は社内で一番ありましたし、まあなんというか優秀な自画自賛野武士でした。
そういう事もあり、それはそれはいっぱい働きましたよ。
その仕事が好きで受けたくてやっている所もありますし、また結構自由でしたし。
また、「社内でもあいつは勝手にやってるから好きにさせておいた方が良い」という、
非常にENTPの扱いに慣れた会社だったと思います。充実してました。
そんな時に会社に労基指導が入ったのです。
結構あの時期っていろんな会社に入っていた覚えがあります。
もちろん私も、まあ確かに何かには抵触するんだろうなとは思っていましたが、
結構自主的にやりたくてやっていたので、社長にも、
「こういう仕事を選んで入社した人ってある程度、
長時間的な仕事は理解したうえで、自分の意志でやっていると思いますけどね、迷惑な話ですね」
と言っていたりしましたが、社長は頭を抱えていたと思いますね。
なんかそれから電通のお話とかもあり、中々そういう空気感ではなくなってきましたね。
社長の言葉は覚えているのですが、僕の仕事を
「このままの仕事状況で続けることは出来ない。仕事を減らすか、お客様を断らないといけない」というご判断でした。
お客様を断ってでも、僕を会社に残すという判断には目頭が熱くなった覚えがあります。
が、いやあ、それは困りますよ。
だって、こっちは楽しくてやっている訳ですから。
それに商業施設って大体5年に1回、店舗の大型切り替えがあって、それをリニューアルって呼ぶんですね。
なので、そのリニューアルって大々的にプロモーションをするわけです。
それが次の年に迫っているタイミングで、せっかくここまで頑張ってきたんだから、
それはここまでやってきたんだから、自分としても経験したいじゃないですか。
なので、社長へ「何とかすることはできませんかね?」と相談し、何度か打ち合わせをした結果、
「お前は多分一人でやっていけるし、これからは従業員という立場ではなく、業務委託として一緒にやっていこう」
というお話になりました。
なので私は企画営業として外部扱いで参画という形になった事が、独立のきっかけです。
今にして思えば、恐らく性格的にも組織の管理者に向いてないし、
結構やんちゃな納期での案件や、クリエイティブ自体に対してやその進め方に対しての口出しも多かったこともあり、
制作にそんなに好かれてないし、社長はそういうことも多分に検討に織り込んでいたのかもしれません。さすが社長。
なので、別に独立に対して熱い思いもなければ、
将来の夢や世の中をこうしたいという想いがあった訳でもありません。
そうです、私は「労働基準法」によって独立したのです。
ここまでが私の独立の経緯です。
・
・
・
あれ、書いていて不安になってきましたが、参考になりましたでしょうか?(笑)
ここでお話として戻したいのは、独立することに対して、
なんかよく聞く話として、「理念を決めましょう」的なことをセミナーとかで言われてるじゃないですか。
「世の中をどうしたいんだ」、とか。
僕は最初から、企業の存在意義、目指す未来像なんてものは必要ないと思っているんですよ。
だってまずは一人だから。
自分のベクトルは自分で決められるじゃないですか。
そこはブレるはずがないんですよ、自分の意思と行動なので。
だったら明文化も何も必要ないと思うんですよね。
これ言うと怒られそうですが、熱い想いや、理念武装して独立している人はあまり見たことが無いです。
私の周りで独立している人も、「昔から経営者になりたかった」というタイプは意外と少ないです。
「気付いたら独立していた」
「組織より一人の方が合っていた」
「独立するしかなかった」
そんな人の方が多い気がします。
そんな創業初期、一番大事だと思う事は、ただ愚直に目の前のタスクを毎日毎日こなす事だけです。
数年後の未来とか考える必要すらなく、ただただ決めたルーティンで、
時間いっぱいタスクを終わらせる事だけを考える事だと思います。
スケジュールを朝から晩までパンパンに詰めて。
それが辛いなあ、と思うなら、多分向いていません。
そして、休日に「あー今日はやることないなあ、明日やる予定の仕事、今日しよっかな」くらいの、
趣味のような気持ちでやれると、それはそれは一人前だと思います。
なので、今回の結論です。
MissionやVisionは、創業するために作るものではありません。
会社が拡大し、さらに拡大させたいという想いが生まれ、自分一人ではすべてに目が届かなくなった時に、
人へ自分の考えを預けるために作るものだと思っています。
私は創業した時、MissionもVisionもありませんでした。
でも今は、それが必要だと思っています。
会社が変わってきました。
だから、必要なものも変わりました。
創業当時の考え方が間違っていた訳ではありません。
あの頃の会社には、あの頃の正解があったと思っています。
会社が成長するにつれて、今目の前の必要なものも変わってきたということなんだと思います。
では、何が自分の考えを変えたのか。
実はそこには、この8年間で何度もぶつかった壁がありました。
その話は、次回お話したいと思います。
みなさま、来月も頑張りましょう!
それでは!
