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2026.09.29

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平田エッセイvol.25:始めるは易し、終えるは難し

みなさま、お疲れ様です。

そろそろ10月ですね。
なんかちょっと寒くなってきましたね。

前回、前々回は、私がどのように創業に至ったか、また創業から今までの経緯を記載させて頂きました。
ありがたいことに、前回の内容は結構反響を頂きまして。

その中でも一番多かったのが、

「8キロ減はすごいね。平田くんは痩せるために具体的にどの漢方を飲んでいるの?」

という、エッセイ本題とは全く関係のない部分の話でした。

ちなみに言いますと、先月まではモチベーションが高かったので、MAXの体重から8キロ減だったのですが、今は5キロ減です。

何が言いたいかというと、人間の体ってすごいもので、
漢方で食欲を減らす力よりも、
私の「食べたい」という気持ちが勝つことに、3ヶ月目にして成功し始めている という危機的状況です。

誰か助けてください。これから始める方はお気をつけて!

さて、こちらもまた個人的な話なのですが、岐阜出身のcinema staffというアーティストが、
結成20年を経て解散する、というニュースを見ました。

私も同級生ということもあり、またお仕事でも連携させて頂いたこと、
オーパーツというライブも毎年参加していましたので、とても寂しい気持ちになりました。

ただ一方で、20年活動したうえで、
このようにきちんと「終わる」ということを報告してくれるアーティストもなかなかいないと思いますので、
このあたりは流石だなあと思っています。

さて、そんなところから思うことがありまして、今回の本題でございます。

「創業は易く守成は難し(そうぎょうはやすく、しゅせいはかたし)」という諺があります。

新しく事業を始めることよりも、それを維持し続けるほうが難しい、という意味です。

これは確かにその通りだと思うのです。
みなさんも経験があると思います。

新しいサービスを作ろう。
新しいお客さんと取引しよう。
新しい人を採用しよう。
新しいルールを作ろう。
新しいルーティンを始めよう。

何かを「始める」ときは、みんな結構前向きです。

でも実際には、始めたサービスをちゃんと維持し続けられるか。
新しいお客さんと取引を続けられるか。
良い関係性を維持できるか。

始めることより、続けることのほうがよっぽど難しい。

そういうことを教えてくれている言葉なんだなと思います。
確かにその通り。

ただ、今回私が言いたいことは、そこではありません。

今回の私の伝えたいことに合う諺を調べたのですが、
しっくりくるものが見つからなかったので、なんと私が諺を作りました。

ついに、このエッセイから諺が誕生します。

それは、今回のタイトルでもある、「始めるは易し、終えるは難し」です。

今回お話したいのは、

「やることを増やすより、やめることを決断するほうが会社も人生も大事!」という話です。

会社を経営していると、基本的には毎年やることが増えていきます。

新しいサービスを始める。
新しいお客様と仕事をする。
人を採用する。
会議を増やす。
ルールを作る。
システムを入れる。
新しい取り組みを始める。

何か問題が起きるたびに、
「じゃあ、これをやろう」となるので、放っておくと誰かの仕事は永遠に増えていきます。

これは会社だけではなく、個人の仕事でも同じだと思います。

ただ最近、
「何をやるか」より、「何をやらないか」を決めるほうが難しい と思うようになりました。

業務を増やすのは簡単なんですよね。
何かをやめずに、新しいことを始めればいいだけですから。

でも、

「これはもうやめよう」
「これは自分の仕事ではない」
「これは今やらない」

と決めるのは、始める以上に勇気がいります。

もしかしたら必要になるかもしれない。
誰かが困るかもしれない。
満を持して始めたから恥ずかしい。
今まで自信を持ってやってきたから、やめづらい。

そんな理由で、仕事はどんどん残っていきます。

そして気付いたら、

全部大事。全部急ぎ。全部やる。

みたいな状態になります。

ただ、人の数も稼働時間もコストも有限です。

全部をやっていたら、本当にやるべきことに取り掛かる前に、
「今までやっていた仕事」でいっぱいになってしまいます。

そう考えると、
「全部やる」というのは、言い換えれば
「本質的に何を大事にするのか決めていない」ということなのかもしれません。

当社も9期目になり、人も増え、部署も増え、仕事の種類もかなり増えました。
だから今期は、新しいことを始めることと同じくらい、

「今年は何をやめるのか」
「これは本当に必要なのか」
「実際に損が見えるのが嫌で、続けているだけではないか」

ということも整理していきたいと思っています。

やることを減らせば、暇になるわけではありません。
その分、本当にやるべきことに時間を使えるようになる。

最近は、それが結構大事で、ビジネスの本質の一つなんじゃないかなあと思っています。

投資用語で言えば「損切り」です。
人的にも、コスト的にも、今ある資源をどう有効に活用していくかを考える。

そのうえで、将来を見た「損切り」ができた人には、新しいことを始めた人と同じくらい、
「よくやめた!お疲れ様!」
と拍手を送るような文化になってもいいんじゃないかなと思います。

確かに続ける事、守成も大事なのですが、
終わる事を決めることはもっと大事で価値のある事だと思っています。

そんな思いから、今回この諺を作りました。

「始めるは易し、終えるは難し」

ぜひ皆さんも座右の銘にしてください。

何かを増やすだけではなく、何かを減らすこともしっかり考える。
そんなことも意識しながら、もう少しシンプルな会社にしていけたらと思っています。

……と、ここで締めくくろうと思ったのですが。

念のためChatGPTに、
「本当にこういうことを言っている諺はないの?」と聞いてみました。

すると、

「見切り千両」
見込みがないと判断したら、執着せず見切ることには大きな価値がある、という意味。

「引き際が肝心」
始めることだけではなく、「いつ、どう終えるか」も大切だという考え方。

「進むを知りて退くを知らず」
前に進むことばかり考え、退くべき時を知らないことを戒める表現。

という、非常に分かりやすく、なじみのある言葉が普通に出てきました。

流石AI。流石、先人。

「やめることに価値がある」という考え方自体は、昔からあったということですね。

このAIの流れで、前向きに社外・社内の「やめること検討」も、さらに加速できるかもしれません。

新しく始めることだけではなく、勇気を持って終えること。
それをしっかり称える事。


第9期は、その両方を大事にしていきたいと思います。

cinemastaffも本当にお疲れ様でした!

みなさま、来月も頑張りましょう!

それでは!